ドキドキ
ワクワク
あのサントリーホールで演奏会だなんて、夢のようです。

世界的ヴァイオリニスト古澤巌氏プロデュースのステージ。
●木下グループ presents LIVE UNDER THE TREE ブラスの祭典●
【宇宙戦艦ヤマト ~ディズニーシンフォニックパレード~】
以前シビックがサントリーホールで演奏したのは数年前のこと。
これを書いている僕もまだ入団前のことで、今回初めてサントリーホールの舞台に
立てた団員も多いはず。

ホールのつくり、厳格なセキュリティ、完備された舞台装置、そして何より佇まいが
他のホールとは一線を画します。
これがないと出入りできませーん。
東○文化会館や千○文化会館の感覚でいようものなら、つまみ出されて出禁決定。
加えて、今回の演奏会のコンセプト、共演者の方々、綿密なサウンドチェック、
総じて、いつもの演奏会とは違った緊張感があります。
リハーサルの時間です。
およそ2時間、プログラム順に通していきます。

ヴァイオリンとつながるアンプがステージの両脇および前方にあり、バンドとの
音量バランスを調整していきます。
今回は古澤さんが指揮者でもあります。
そのため、アンサンブルをするには視覚以外にも、周りをよく聴くことに加え、
アンプからのモニタリングも重要になります。
古澤さんの音響機材へのシビアな指摘に、団員も背筋が伸びます。

昨日の練習が初合わせでしたが、感覚を統一していき仕上げていきます。
といっても限られた時間でのリハーサルです。
シビック側に危ない箇所はありつつも、どんどん進みます(汗)
テンポ感やタイミングなど気を付けるべき点は多くあります。
けれども本番は「どれだけ音楽を表現できるか」に尽きるそうです。

昨日の練習で、宇宙戦艦ヤマトのテーマを練習した時に宮川さんがおっしゃいました。
「日本人の持つ大和魂的な感覚と、自分の持つヤマトのイメージを最大限に表現して、
演奏してみてください」
すると、シビックの音がガラリと変わったそうです。
この感覚、まさに「音楽で表現」することではないでしょうか。
本番もこの「ヤマト感」を大事に演奏したいですね(^^)

ステージ袖やステージ裏には、数々のサインやステッカーが貼られていました。
国内外を問わず、様々なオーケストラ・演奏家がこのステージに立ったんですね。
しみじみ。
満員のお客さんで埋め尽くされたホール。

いよいよ本番です!
※大人の事情により、残念ながら写真掲載はできません(;0;)
古澤さんの美しく華やかな音色での幕開けは「不滅の光」
登壇した時、会場からは割れんばかりの拍手。
オーラが違います。
指揮台での古澤さんの素晴らしい演奏を聴きながら、合わせて音楽する。
何とも贅沢です。
1部後半は宮川彬良さんも登場です!
同じステージにいるのに、こちらも観客になったかの様な、やはりオーラが違います。
ヴァイオリン、ピアノ、ドラム、べースによるジャズアレンジのヤマト。
すごくおしゃれで、それでいて歌心があるヤマトの旋律が、心に染み渡ります。
合間に織り交ぜるトークも絶妙です。
「宇宙戦艦ヤマト」の各曲が出来たエピソードや、ここには書けない裏話など。
そしてヤマトをはじめ数々の名曲を生んだ宮川さんの父、宮川泰さんの偉大さを、
改めて実感できました。
素晴らしい演奏に団員も終始うっとり、完全にお客さんモードです(笑)
そして、ジャズアレンジのヤマトのアンコールという形で、ヤマトのテーマを
シビックと一緒に演奏です!
ヤマト感満載の演奏をお届けできましたでしょうか?!

ここでちょっと休憩時間のヒトコマを。
字だけじゃ飽きちゃいますもんね!
2部では、宮川さん作曲「欲望という名の電車」をメインに据えて進みます。
1951年の同名映画を題材にしたこの作品。
人は誰しも「欲」を持っています。
その「欲」を理性で抑えて生きています。
そして「欲」を出すことを恥ずべきことだと考えています。
しかし、それが果たして善いことと言い切れるのでしょうか?
昨年未曽有の大震災が起きました。
決して全てが満足いく世の中ではありません。
「欲」を上手く使い、「欲」を理解し、「欲」を開放すること。
今、これらが必要な世の中になってきています。
8楽章構成から抜粋して、今回はお届けします。
楽章ごとに様々な感情が溢れ出し、入り乱れるようです。
前方からお二人の素晴らしい演奏と気迫を感じながら、その波に乗り、
我々の演奏にも熱が入ります。
クライマックスでは全てが開放されたかのようで、会場からの盛大な歓声と拍手が
とても心地よく感じました。
そしてラストはディズニー・シンフォニックパレード。
ディズニーの行進曲ばかりをフィーチャーした、とっても楽しく元気が出る曲です(^^)
会場からの鳴り止まない拍手に応え、古澤さん・宮川さんお二人でのアンコール。
個人的に、今日一番感動した演奏でした(;;)
なんでしょうか、あの心に響き渡る感じ…
本当に素敵な方々とご一緒させてもらえたのだと、ひしひしと感じました。
そして最後は古澤さんとの「チャルダシュ」
大喝采で終演を迎えることができました。
一流の演奏家のみなさんと、こんなに素晴らしいホールで演奏できたこと、
間違いなくシビックにとっても団員にとっても大きな軌跡となるでしょう。
このような機会を与えていただき、古澤さんをはじめ関係者の方々には感謝しても
し切れません。
本当にありがとうございました!!!
今後も音楽で恩返しをしていけたら幸いです。

さて、来週からは定期演奏会への練習です!
本番まで残り少ないですが、全力でがんばりましょう!!!
風邪気味ともや@らっぱ でしたー(^^)